【小説っぽい何か】おせちも良いけど、ケーキもね!

本日1/1は元旦であり、我が創作の看板姉弟・パト&リズの誕生日なので、それにちなんだ短編小説を書いてみました
タイトルまんまのストーリーです
NOVEL DAYSの方ではチャット式ノベル版も上げております

※元々話を書くのが苦手な所があるので、それを了承された上でお読み下さい。
なお、中傷・批判等は一切受け付けません。悪しからず。


では毎度のごとく、興味のある方は追記からお読み下さい↓













ダン『明けましておめでとう! そしてハッピーバースデー、パトにリズ!』
パト『おめでとー!』
リズ『ありがとー!』
元旦の朝。タクティズム一家は他の家庭と同じくして新年を祝っていた。テーブルにはウタが数日前から仕込んでおいた、いかにも豪華な手作りおせちとオードブルがずらりと並べてある。
そしてこの日は双子たちの誕生日でもあったため、毎年ツボウチ洋菓子店で注文している極上のバースデーケーキも置かれる…はずだったのだが。
ウタ『あら?変ねぇ…』
何やらウタが玄関周辺を探し回っている。
ダン『どうしたんだい、ウタ?』
ウタ『さっき届いたばかりのケーキがないのよ』
パト『えぇっ!?』
リズ『ケーキないの!?』
ウタ『おかしいわね、靴をしまおうと思ってほんの少しの間だけ玄関に置いといたんだけど』
ダン『外に置き忘れてないかい?』
ウタ『それはないわ さっきそこに置いたばっかりなんだもの』
その言葉を聞き、パトとリズは顔を見合わせる。
パト『これは事件の匂いがするね、リズちゃん!』
リズ『うん! 一刻も早くケーキを取り戻さなきゃ!』
ダン『ちょっと待った、まだ決まった訳じゃ…』
パト『何言ってるのパパ、自分たちへの物は自分たちで見つけるよ!』
リズ『それにケーキなくなっちゃったの、ママのせいにするつもり!?』
ダン『いや、そんな訳じゃ…』
リズ『そう言う事だからちょっと出かけて来るね!』
ウタ『え?ちょっと2人共! 料理食べないの!?』
パト『後の楽しみにとっとくから、少しだけ待ってて!』
リズ『すぐ戻って来る!』
姉弟『行って来まーす!!』
そう言いながら、姉弟はすぐさま外出着に着替えて家を飛び出して行った。ポカーンとして眺める夫妻。だがそれも束の間だった。
ウタ『…行っちゃったわねぇ』
ダン『ははは、新年早々やんちゃだなぁ』
ウタ『ふふふ、誰に似たのかしらね』
ダン『さぁね すぐ戻って来るだろうし、少し待とうか』
ウタ『そうね、あの子たちの事だからきっと解決してくれるわ』

外は寒く、雪が積もっていた。スコアランドにも四季と言うものがある。
姉弟は近所の公園にある木の洞穴へ向かう。穴の上部には『ユッキーの家』と書かれた表札がかけられていた。
パト『ユッキー君、おはよう!』
洞穴に向けてパトが声をかける。
ユッキー『おはようございます! それと明けましておめでとうございます!』
中から現れたのは1体の雪だるまだった。
彼は以前姉弟が作った雪だるまに命が宿った存在で、今はもうすっかりワールドの住人として溶け込んでいた。
ちゃんと住居もあるが、本人の希望で冬場の間のみこの洞穴の中に住んでいるのだった。いわばここは彼の別荘のようなものなのだ。
パト『明けましておめでとう!』
リズ『今年もよろしくね!』
話は戻り、まずはお互い新年の挨拶をする。
リズ『ユッキー君、それより事件なの!』
ユッキー『事件? 新年早々忙しそうですね!』
パト『そうなんだ! 実は僕たちのバースデーケーキがなくなっちゃって』
ユッキー『そうか、今日はお二人の誕生日でもありましたもんね!』
リズ『そ! それで今、こうやって探してるの!』
パト『ユッキー君なら寒くても平気だと思って』
ユッキー『なるほど、そう言う事ならもちろん僕も協力しますよ!』
リズ『わーい、ありがとう!』

ユッキー『それにしても、一体どうしてケーキは消えてしまったんですか?』
ふとユッキーが聞いてみた。
パト『何故かは分かんないけど… ママ曰く、今朝届いたばっかりのを玄関にちょっと置いといたら消えちゃったんだって』
リズ『ホールサイズで結構大きいから、どっかに忘れたりなんて事もないだろうし』
ユッキー『ふむ…だとしたら何者かに盗まれた可能性も…』
リズ『ちょっとやだ、やめてよ!』
ユッキー『あくまでも推測ですよ、推測!』
パト『でも有り得そうだよね』
リズ『あー…』
新年早々、TS世界もといしづキャラワールドで悪事を働く暇な連中がいるとしたら…奴らしかいないだろう。
ユッキー『でも今の段階じゃ、確証は出来ませんね… 一度現場に戻って調べてみたらどうですか?』
リズ『…そっか、“あの能力”を使えば!』
パト『あの能力…あぁ、あれね!』
思い出したかのようにひらめくと、すぐさま3人は、タクティズム邸に向かって走り出した。

場所は変わって、とある雑木林の中。
孔雀『うふふ、良い物頂いちゃったわ♪』
ツバメ『うっひょ~、美味そうなケーキっスねぇ』
イーグル『早く食べたいガー』
お察しの通り、犯人は鳳凰団だった。奴らはタクティズム家にケーキが届くのは既に知っており、ウタが玄関先に置いて離れた隙に、見えない速さで敷地内に忍び込み素早く奪ったのだ。
孔雀『まだよ 先に城に持ち帰って、フェニックス様に召し上がってもらってからみんなで食べるのさ』
ツバメ『そしたらおいらたちも食えるんスね!』
イーグル『楽しみだガー』
孔雀『さて、早く持って帰るわよ!』
ツバメ&イーグル『へい、姐御!』
そう言ってケーキを持ったまま、本拠地へ戻ろうとしたその時。
??『ちょっと待ったぁー!!』
鳳凰団『!?』
驚いて振り向く鳳凰団。そこにはパト、リズ、ユッキーの姿が。
リズ『やっぱりあんたたちの仕業だったんだね!!』
孔雀『げぇっ、メイン勢のガキ共におまけの雪だるま!!』
ユッキー『なっ、おまけとは失礼な!!』
ツバメ『ってか何でここが分かりやがったぁ!?』
パト『“時の秘跡”で、お前たちがやったのを暴いたんだ!』
説明しよう!時の秘跡とはパトだけが使える特殊能力。
現場で起きた出来事を一定時間、立体映像として映し出せる能力なのである!
リズ『それで後を追ってみたら、』
ユッキー『ここに辿り着いたって訳ですよ!』
パト『ケーキを返せ、鳳凰団!!』
リズ『それはパトとあたしのためにパパとママが注文して、坪内さんたちが作ってくれた物なんだから!!』
しかし相手は悪者。話が通じるはずもなかった。
孔雀『おーっほっほっほ! だったら何だってんだい!』
ツバメ『残念だけど、こいつは返せねぇなぁ!』
イーグル『オレたちの手にあるんだから、もうオレたちの物なんだガー』
返してくれないどころかむしろ開き直る鳳凰団。姉弟は激怒する。
リズ『はぁ!? ふざけないで!!』
パト『力づくでも返してもらうよ!!』
ユッキー『だいたい、人の物を取ったら泥棒ですよ!!』
3人は戦闘体勢に入る。
孔雀『ふん、取り返せるもんならやってみな!! イーグル、やっておしまい!!』
イーグル『ザコガラス、ゴー!!』
そう言うと、数羽のザコガラスが幹部トリオの周りに現れた!
そのまま、一斉に突進して来るザコガラスたち。
パト『そうは行かないよ!』
パトはメトロが変身した刀をリズムに合わせて振り、タイミング良く斬って行く。
リズ『行くよ、“超高速回転斬り”!!』
グルグルグル!!ノームが変身した刀を前面に突き出すように構え、そのまま高速で回転するリズ。
ザコガラスたちは考えて動ける程頭は良くないので、止まる事なく突っ込み自ら斬られて行った。
ユッキー『ただの雪だるまだと思ってナメないで下さい!!』
ユッキーは氷のエレメントを操る能力で氷柱(つらら)を作り出し、一気に飛ばす。
氷柱は躊躇なく命中し、ザコガラスたちを次々撃ち落として行った。

とうとう全てのザコガラスを倒してしまった3人。
リズ『さぁ、まだやる気!?』
パト『いい加減、ケーキを返すんだ!!』
孔雀『あーもう分かったわよ、返しゃ良いんだろ返しゃ!!』
孔雀はケーキの入った箱を両手で放り投げる体勢に入った。
パト『あっ、ちょっと!!』
リズ『何してんの!! そんな事しちゃケーキがダメになるじゃん!!』
孔雀『ふふん、返し方はウチらの自由だろ!?』
ツバメ『へんっ、中身がどうなろうと知らねぇーよ!!』
イーグル『責任は負いかねるガー』
孔雀『そーら、返すわよ!』
姉弟『わぁぁぁぁ、待ったー!!』
孔雀が箱を放り投げようとしたその時。一瞬、姉弟の間を冷たい風が吹き抜けた。そして…。

ビキビキビキ!!!

途端に箱が孔雀の手ごと凍り出す。
孔雀『な、何だい!?』
ツバメ&イーグル『!?!?』
孔雀『ちょ、お前たち早く助け…』
言い終わらないうちに、孔雀はたちまち氷のオブジェと化してしまった。
孔雀『……』
ツバメ『あ、姐御ー!!』
イーグル『何があったんだガー?』
姉弟『ユッキー君!』
ケーキのピンチを救った主はユッキーだった。とっさに能力を使い孔雀を氷漬けにし、動きを封じたのだった。
ユッキー『ふぅ、危なかった…』
ツバメ『て、てめぇ!よくも姐御を!!』
ユッキー『うるさいですね、情けない悪あがきしときながら』
ツバメ『いっ!?』
イーグル『あわわ…』
ユッキーのキッと睨む氷のような鋭い眼差しに、手下2人は一瞬怯む。
姉弟『…(顔面蒼白)』
それはパトとリズも同じだった。普段の優しい雰囲気からは想像もつかない表情だ。
そのまま孔雀の所まで近付き、箱と両手の部分だけを氷漬けから解放し、箱を手から引き剥がす。
ユッキー『パトさーん!リズさーん! ケーキ取り戻しましたよー!』
こちらを振り向いた時には、彼はいつもの姿に戻っていた。今のは夢か幻か、いや紛れもなく現実だ。
パト『う、うん…』
リズ『ありがとう…』
ギャップからの戸惑いと驚きを隠せないまま、姉弟は箱を受け取る。
ツバメ『あ、姐御、姐御ぉー!!』
イーグル『大丈夫だガー?』
孔雀『…』
一方、鳳凰団の手下2人はまだ氷漬けのままの孔雀を心配していた。凍っているので喋る事は出来ないが、ちゃんと生きてはいるようだ。
ツバメ『ち、ちきしょー、覚えてやがれメイン勢に雪だるま野郎! イーグル、姐御を運び出せ!トンズラするぜぇ!!』
イーグル『分かったガー』
ツバメ『ケーキなんかくれてやる、マジで覚えてやがれ~!!』
イーグルは孔雀を小脇に抱え、ツバメと共に走り去って行く。
ユッキー『おっと、逃がしませんよ!』
次の瞬間、ユッキーの周りに無数の雪玉が浮かび上がる。
ユッキー『“スノーボールガトリング”!!』
ボールを投げる仕草を見せると、一斉に雪玉が豪速球と化し鳳凰団に向けて飛んで行った。
ドガガガガガガガガガ!!!!!その全てが鳳凰団に命中する。
ツバメ『うわぁぁぁぁぁぁぁ、いでででで!!!!!!!!』
イーグル『痛っ、痛いガー!!』
孔雀『ひぃぃ~!!お前たち早く逃げるんだよぉ!!!』
雪玉がブチ当たった衝撃で氷が割れ、孔雀が復活する。中までは凍っていないため、氷漬けになっても死ぬ事はない。
孔雀『きぃぃぃぃっ、極上のケーキだって聞いたからフェニックス様に献上しようと思ってたのに~!!!』
ツバメ『食べ物の恨みは恐ろしいぜぇ~!!!』
イーグル『でもあのお店のお菓子、いつか食べてみたいガー』
鳳凰団『フェニックス様に何て言お~~~!!!!!』
雪玉豪速球を受け続けながら、鳳凰団は遠くへ逃げて行った…。

ウタ『お待たせ、準備が出来たわよ!』
お昼時のタクティズム邸、取り戻したバースデーケーキの乗った皿を持ってテーブルへやって来るウタ。
幸いケーキは無傷だった。
ダン『おっ、美味そうだなぁ!』
パト『わーい!』
リズ『イエーイ、待ってましたー!』
ウタ『それじゃ、まずはバースデーソングからね♪』

ウタの美しい歌声によるバースデーソングが、しばし部屋に響いた。流石は元オペラ歌手、現音楽講師だ。

パト&リズ『ふ~~~っ!』
姉弟がケーキに立つロウソクの灯りを吹き消した。同時に心のこもった拍手が送られる。
ダン『誕生日おめでとう、2人共!』
ウタ『生まれて来てくれてありがとう!』
ユッキー『おめでとうございます!』
姉弟に向けて、それぞれお祝いの言葉を述べる。部屋には一家以外にユッキーの姿もあった。
ケーキを取り戻してくれたお礼にと、このパーティーに招待されたのだ。
パト『みんな、ありがとう!』
リズ『あたしたち、とっても嬉しい!』
ユッキー『すみません、僕までご一緒しちゃって…』
ダン『良いんだよ ほんのお礼だし、キミもうちの子供たちが作った子だし、もう家族の一員さ!』
ウタ『遠慮しないでたくさん食べてね、ユッキーちゃん♪』
パト『おせちもオードブルもあるよ!』
リズ『この料理、どれもママの手作りで天下一品なんだから!』
ユッキー『は、はいっ! ありがとうございます!』

こうしてタクティズム一家、そしてユッキーの一年はスタートしたのであった。

おしまい。
Profile

詩月

【詩月(しづき)】
→創作(設定のみでも可)、アニメ、ゲームが大好きなオタクです。自己満で好き勝手に色々描(書)いてます。基本ROM専。
プロフィール詳細は長くなるので、こちらのページに載せてます。

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